ドナドナ(もしかしたらその1)
マニュアル・ミッションって、男の子にとって(いきなり撃沈)ちょっとした魅力あるんです。
私が免許を取った当時(1970年代半ば)はすべての教習車がマニュアル・トランスミッション(しかも3段コラムシフト!)が当然だったり、むしろオートマチックの方が珍しかったのです。ただし親父がかっこ良くクルマを操作(当然マニュアル)するのを見て育ったりという刷り込みがあるのも事実で、確かに面倒くさいんですがクルマを動かしているっていう実感があるのが嬉しい。ゴーカートのようなアクセルを踏むだけのクルマは、ややもすると危険な凶器にも化ける鉄(いまやプラスチック複合体かな?)の塊を動かしていると言う実感が希薄なのです。実はある事情で最近借してもらっているT社のクルマ、最新のCVTでたった1.5?の汎用エンジンながら、不用意にアクセルを踏むと脱兎のごとく飛び出す恐ろしさを持っていますから、なおさらです。
私の最初のマニュアル経験は父の仕事用のダイハツのトラックで、クラッチを繋ぐことがなかなかできなくて恥ずかしい思いをしました。何歳の時かは明かせませんよ。一番印象的だったのは、親戚が所有していたサニー・クーペでの経験で、小振りながら洒落たデザインが小粋なクルマでした。
免許を取ってから(?)良く乗ったのは、叔父が所有していたS100系クラウンのワゴン、M型2?のキャブレターを4速MTで当時のトルコンに負けないくらい活発に運転したものです。面白い経験は親父の仕事用のトラックで、普通免許でこんなに長く大きいクルマを運転できることを恐怖にさえ感じました。結局家の周りでしか動かすことが出来ませんでしたし、もうこういう大きなクルマは身近にはなくなってしまったので、恐らく一生乗ることもないでしょう。ただ、家族で某所に旅行したとき、12人乗りの左ハンドル/フルサイズバン(当然AT)を私が運転したというのは、ちょっとした自慢(リベンジ?)です。えっへん(違)!。
約10年前、元気なうちに(?)面白いクルマを乗りたいという想いが募り、今のクルマ(2台目)に至ります。上の娘が今年免許を取りましたが、何を間違えたのかMTで免許を取ってきました。請われて、先日助手席に座らされましたが、「まだまだだね」(当たり前ですね)。末娘が何故か抵抗しているのですが、今度の日曜日に売られて行ってしまいます。