相変わらず理解されていないのかも

 今日は、センター診療でまたもや出張。もう仕事していないのですから、喰うべからずデス<泣。
 さて、「どうもうまく写真が撮れない」と千葉の小峯先生から相談を受けたのと、せっかく用意したセンター診療用のカメラも今イチのようで、仕方なく(苦笑)一生懸命写真を撮ってみました。そこで驚いた事実が、次のことです。僭越ながらカメラもストロボもレンズも異なるので、分けて解説したいと思います。
 まずセンター診療で揃えたシステムは、オール・キヤノン。カメラがEOS 30D、レンズはEF 100mmf2.8マクロUSM、リングライトMR-14EX。メディアなど全て揃えると約¥30万弱でした。これの設定で間違っているのは、露出モードを全自動モードやプログラムAEにしていること。これではカメラ側で常に(勝手に)補正してしまうので、(今日初めて知ったのですが、EOS KissDXでも可能になった)カスタムファンクションでシャッタースピード1/250固定でストロボAvモード(絞り優先AE)に設定する必要があります。フォーカスは倍率固定が困難なので、AF(オート)で撮影できます。ただし、シャッターボタン半押しで電子音がして一旦フォーカスが決まったら、本当に必要なフォーカスをカメラを前後に動かして決めシャッターを切る必要があります。基本的な撮影条件では、露出補正の必要はありませんでしたから、なんちゃってオートも良いのではないでしょうか?ただしミラーや口角鉤がかなり古いものを使っているので、それを改善する必要がありますな。
 次に小峯先生のシステムの方ですが、カメラがEOS KissDX、レンズがタムロンSP AF90mmf2.8Diマクロ、ストロボが金子先生のMini-Ring。彼はこのシステムを心配していたのですが、最廉価機での絞り調整がやや煩雑なのを差し引けば、個人的にはレンズ・ストロボ良い選択だと思ってます。彼の大きな間違えは、クローズアップモード(チューリップの絵柄)に設定している点。確かにマクロ撮影なのですが露出モードまでマクロではなく、Mini-Ringを使用している場合は、露出モードは必ずM(マニュアル)です。更にタムロンは、ニコンやキヤノン製マクロレンズと異なりフォーカスに鏡筒が繰り出されてある程度決まった画角を設定出来るので、マニュアルフォーカスで使う方が良いのです。ただマニュアルフォーカスMFでもカメラ本体でフォーカスエイドが効き電子音でピントの合っている状況を知らせてくれますので、本当にフォーカスを決められるかは別として大きな間違えをしなくて済むでしょう。
 特に最近のキヤノンのデジタル一眼レフカメラは、高感度撮影でノイズの少ない綺麗な画像が得られますので、ISOは400が常用できますからMini-Ringの電池消費には有利になるはずです(Full発光でなくて済みますしね)。更に絞りはF22程度まで絞れるため、被写界深度にも有利ですから、ピントがひどくはずれる事もなくなると思いますよ、小峯先生。がんばってね?

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