「なんちゃってオート」の落とし穴
昨日、興味深い体験をしました。
とある(ばればれかも)場所で、若い先生がお持ちになったカメラ。主訴(?)は、正面観は良いのだが、側面などのミラー撮影で暗くなってしまう、とのこと。既にこちらで解決済みの事項とすっかり思いこんでいたのですが、事実はそうではありませんでした。「どこのミラーなの?」と尋ねても、何を使っているのかさえ把握されていないようです。かろうじて通販のガラスミラーという情報が得られ、どうにかこうにか対応が出来ましたが、やはり正しい情報が伝わっていないようです。
さらに面白かったのは、彼が持参したカメラ一式で、Nikon D50にSIGMA 50mm MacroとSIGMAの(Nikon用)リングライトを組み合わせ。その場で試写させて頂いたのですがどうも何か怪しそうで、偶然「なんちゃってオート」で正面観だけ露出が合ったのは良いが、ミラー撮影時の露出補正理由・方法など知るはずもなかったのです。さらに参ったのは、D50のMENUをどんなに調べても設定が制限され、この組み合わせでは露出補を簡単に受け付けてくれなさそうです。つまりリングライトがカメラ側の露出設定に対し、常に「なんちゃってオート」補正してしまい、それをこちらの都合の良いよいな設定が不可能らしいのです。
更にもう一つ問題が浮上し、被写界深度を改善するためなんとISOを1600に設定していたことで、これにはさすがに驚きその場で服部先生がアドバイスされていましたが、知らない思いこみがどんなに怖いことか思い知ったと言う次第です。
さて改めて一昨年暮れに購入しようとしたD50のマニュアルをNikonのサイトからDLして読みましたが、どこにもフラッシュ撮影時のカスタム設定については記載がありません。もちろんそれは最新のD40(x)もそうで、D80に関してもあいまいでD200やKiss以外のCanon製カメラのようにシンクロ・シャッタースピード固定というモードがないため、「なんちゃってオート」撮影は諦め、マニュアルで撮影すべきと言う結論です。
仕事で使うカメラは、値段か手間、少なくともどちらかはケチってはいけません<冷汗。
(追記)
画像を追加したのと、誤解があるとヤバイのでタイトルをより具体的なものに訂正しました。残念ながら時間的な余裕がなかったため、彼のDr.のカメラ画像を撮りのがしてしまいました。