D40(その4)

 前回はすっかりNikon賛歌のようだったが、私は今回のD40xで少しがっかりしているのだ。
 つまり廉価版は600万画素と常識的で機能を「ないがしろ?」にしなかったD40を非常識?な価格で発売して、評価を受ける。そしてそのわずか3ヶ月後に上位機種として同じボディで1,000万画素のセンサーを搭載させD40xとして発売した真意が私にはよく判らない。別に売れているんだし、ライバルのKissが1,000万画素だから似たような価格で1,000万画素を投入したんだ、安い方が良ければ安い方を買えばよいのだしどーでも良いじゃない、って言うそんな迎合的ネット評論家も居るし!。けど、センサー在庫一掃の「ただのD40」に良心的メーカーの廉価特売の印象をユーザーにしっかり植え付け、センサー価格が安定した本命の1,000万画素で「本命D40x」を「後出し」登場させた、と私には見える!。本当に必要なのかどうかは別として、1,000万画素があれば最初からそちらを選択したユーザーを、後出しを知らずに600万画素を買わせた作戦だとすれば、決して頷けたものではない。
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 単品設計のKissはファインダーがチープで上位機種とも操作系が微妙に異なるも、全てのEFレンズが使用できる上バッテリーも中級機種30Dと兼用できるうえ、メディアもCF typeIIとレガシーかも知れないけど互換を重視している。D40(x)はD80とSDカードで兼用できると言っても、D200はメディアが、D2系とはバッテリーもメディアも別なのだ。そう言う違いを挙げれば、Nikonはどの機種の組み合わせをしても、ハード的に異なるものばかりである。D40(x)とD2Xsは全ての他の機種とバッテリーが異なるし、SDカードはD40(x)とD80しか互換性がない。「不滅のNikon Fマウント」互換性を死守してきたはずだが、D40(s)でついにモータ内蔵のAF-S, AF-Iレンズ以外のオートフォーカスを切り捨ててしまった。
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 繰り返すが、個人的にカメラとしてのD40(x)に関しての文句は殆ど無い。けど、切り捨てる要素に対する根拠や、高画質バージョンの売り方への潔さが「ニコン」のイメージに対して相当欠落しているのではないか。別に売れりゃ何でも良いんだと言うなら、もはやCanonとNikonは逆転してしまった様な気さえする。
 ただ、最新レンズの発表内容を見ればNikonの方が気になる。しかし現在東京ビッグサイトで開催中のPIE 2007で発表された、SIGMATOKINATAMRONと言ったサードパーティの高機能交換レンズにかなり魅力的なものがあったし、純正以上にこれからもっと期待できそうな気がしてならない。
 しっかしこれ(下から二段目の右側の画像)もリングライトなんですと!!ありえね?

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