デジタル化の功罪(1)
現在、私は千葉県歯科医師会の某委員会に属している。また、救歯会という勉強会の会員であり、僭越ながら今年は座長を命ぜられている。さらに大学の研究室のOB会の幹事にもなってしまっている。特に最初の県歯の委員会での資料は気が遠くなりそうな量があり、およそ3ヶ月に2回ほどの委員会では前回資料をも含む膨大な紙資料が配付される。
昨年後半から、資料のあまりの多さと管理に行き詰まり、ペーパーレス化を試みている。と言っても手作業でフラットベッド・スキャナーで書類をPDF化しているに過ぎないのだが・・・。
まず良かった点だが、多くの資料、特に量が多ければなおさらだし、さらに過去の資料を見つけ出す時にその威力を見せる。ファイルの容量もわずかなので、外部接続用のHDDでなくとも、容量の少ないノートパソコンの内蔵HDDでも事足りるのが素晴らし。
一方、弱点としては第一にパソコンがないと全く意味をなさないばかりか、起動していて初めて役に立つという点だ。これは常に起動状態にあらねばならないので、ノートパソコンにとって極めて辛い問題となる。更にAcrobatなどの専用ソフトの起動条件も必要条件となるが、Adobeの戦略であろうが、PDFファイルがOSのデフォルトのソフトで閲覧できるようになるそうだが・・・。さらにスキャナーに取り込む手間も面倒だ。根本的にパソコンで作製されているのだから、二度手間ばかりでなく全く無駄の集まりだ。現在ADF内蔵のオールインワン・プリンターを導入を検討中である。