切手の「き」

 ハロー、CQ、CQ、CQ。
 約35年目で、ようやく一つの念願を果たしたのです。アマチュア無線の免許取得。そして無線局の免許状(つまりコールサインの取得)を。
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 中学1年の時、部活の3年生の先輩が二人(つまり無線友だちだったんです)アマチュア無線免許を持っていて、無線機を学校に持ち込み小さな局(移動の半固定局)を設置しました。当時は見るもの全てが珍しく受信操作を教えて貰い、朝早く登校して、受信機から流れる様々な通信を聴き(何故か「ワッチ」って言うのだが)、遠く離れた見も知らぬ人たちの会話を、勝手な夢に乗せて楽しみました。片方の先輩の弟が同級生(かなり秀才で成績抜群だった)で、中学進学時に免許を取得し結構羨ましくも思いました。そしてその先輩たちの勧めもあって、アマチュア無線(当時)電話級の受験を目指し勉強を始めましたが、いざ受験となった時点で一緒に受験する友人が誰もいなくなってしまって、結局免許取得は夢となってしまいました(とさ、おしまい・・・をいをい!)。
 先日千葉県歯科医師会で災害時の対策の一環として、アマチュア無線免許取得の講習会が開催され、おかげで35年前の想いが実現できたのでした(やた!)。阪神淡路大震災の時に大活躍したアマチュア無線ですが、残念ながら中越地震ではほとんど役には立たなかったそうで、神戸の時に問題になった携帯電話の中継局の問題は、新潟では無事で山間部ではかえってアマチュア無線の電波が届かなかった(頂上付近なら良い)そうです。従って、今回取得した無線免許も、災害時にどの位役に立つか判りませんし、第一「アマチュア無線は、災害時でも他人の依頼による通信を禁止」しているので、緊急通信には基本的に不適切なのですね。
 さて、アマチュア無線が始まった当初に配布されたコールサイン(無線局の呼出符号)はJA****でした。当時の私の先輩たちはJH1***、同級生のS君はJR1***。既に配布できる文字が無くなり、JA1の再配布が始まったと聞きましたが、残念ながら既にそれも終わってしまったようです。私のコールサインはJE1***でしたから。
 ショップで無線機を選んでいるとき、店の人とこの30年余りの業界の変化を聞きました。当時はTRIOとYAESUが国産機の双璧で、あこがれた名機がありましたっけ。TRIOは当時の輸出銘柄であったKENWOODに代わり、YAESUも日本マランツ=Standardが買収合併したそうです。iCOMなどの新たなメーカーも現在の主流だそうですが、折角なのでここは拘って昔なじみの銘柄YAESUを指名しちゃいました。残念ながらKENWOODには安価な機械が無かったのですね。取りあえずアンテナも立てる予定はないので、ハンディ型トランシーバーなんですけど、ちょっと満足。でもまだ通信したことがないんです・・・汗。

2 Responses to “切手の「き」”

  1. YOU Says:

    先日「ブラックジャック」で「ハローCQ」というタイトルの回があり、なぜか登場人物がパソコンのチャットで「ハローCQ」とやっていました・・^^;
    手塚先生ご存命の頃はチャットがなかったし、今だとアマ無線はポピュラーじゃなくなってしまったからなのでしょうけど。
    実は私の父もアマチュア無線やっておりました。一度はオフ会なぞも我が家でやり、見知らぬ老若の人(男性ばかりでした?)をゾロゾロ連れて来た・・なんてこともありました。その1度だけでしたが。
    まだ機器だけは自宅にありホコリ被っておりますが、今でも愛好家の方々がいらっしゃるのですね。

  2. kimura Says:

    YOUさん、コメントありがとうございます。
    なにやら設定がまずかったようで、「マスター」にお願いしちゃいました。由比さんありがとうございます。
    ええっ??(とノリはガンダムSEED Destinyのよっぴーで)
    そうでしたか、アマチュア無線。最近はそうでもないのでしょうが、一般的には本格的な設備が要求されますね。まずアンテナでしょう<苦笑。家の外見だけで、アマチュア無線局かどうかはっきり判ってしまいますね。ご実家も多分そうだったのではないでしょうか?今度ご実家に戻られたとき、お父様のコールサイン教えて下さいまし。コールサインでどの位のキャリアーの方か大体判ると思います。