ミラーレス一眼カメラ


 とうとうNikonからレンズ交換式ミラーレスカメラが登場。思えばこの先駆をつけたのは、Micro 4/3とリコーでしょうか。


 リコーのは交換レンズに適したセンサーが一体になっているなど、最新型はレスポンスも良くかなり面白いカメラです(マクロはレスが悪い)。更に最近ライカマウントバージョンも登場するなどマニアック。ちょっとだけ興味あるところですが、この件はまた別の機会に<笑。
 他方Micro 4/3はオリンパスとパナソニックが妙に元気?で、特に最近のオリンパスのアップデートは目を見張るもの(=迷惑!)があります。

 個人的に一眼レフでの動画撮影にも興味があったので、Micro 4/3を導入してみました。スナップとムービーと小型センサーが両立するかどうか、半年前の当時私が選択したのはPanasonic GH2。

 で、結果は・・・

1)確かにどのAPS-cデジタル一眼レフ機(以下APSと略)よりも当然小型です。特に4/3でも「巨大」と言われているズームレンズとこの大きめもボディでさえも、ナノコートレンズやLレンズとD5100やKissX4と比べれば、かなりコンパクトです。

2)ミラーがないため動作音が比較的小さいですが、何故か無音ではありません。シャッターのチャージが必要だそうで、コンパクトデジカメと同じはずなのにこの件は私には理解出来ません。光学ファインダーがなくLVF(液晶ファインダー)で、この点はかなり違和感がつきまといます。その点では液晶モニターの方がまだ鮮鋭ですが、小さいとはいえこのカメラをケータイのよう持って使うことは不可能でしょう。

3)動画は相当きれいで、もしかしたらムービーを凌駕したかもです。しかし動画のために、専用のレンズ・マイクなどを用意する必要がありますから、総合的には昨今の小型化が著しいムービーには到底及びません。更に広角から望遠、そして接写にシームレスに移行するシーンは、残念ながら(比較したのは数年前のものでも)ムービーの方(画質ではなく)が圧倒的に優れていました。
 4/3では、特にマクロレンズ(など特殊な器材)の在庫が少なく、結局入手を断念した経緯など、結局APSの幅広い周辺機器の豊富さには到底及ばないのが現状です。

4)センサー性能がどんどん上がり、高感度に優れかつAFも高速な新製品が次々に登場しております。しかしAPSをはじめフルサイズには更に性能が上回る恐るべきカメラが「既に」存在しているのです。やはり面積で35mmライカの1/4、APS-cの約1/2の差は相当大きい。

5)カメラのレスポンスはコンパクトカメラと一眼レフのちょうど中間ですが、正直ダイレクト感に乏しい。もしフィルムカメラに慣れた方なら、この怠さに怒り心頭になること請け合いです。その点で大きな減点です。

 残念ながらMicro 4/3(恐らくSONY NEXも)はD7000やEOS kissX5の対抗には到底なっていないのが現状です。まあ当然と言えば当然で、下克上にはまだほど遠い。
 と言うことで、恐らくNikonのミラーレスも似たようなものであることは想像に難くありません。今現在確実に言えることは、残念ながら最廉価機種のD5100でさえ越えられない(はず)、と言う確信です。

 ケータイやコンパクトデジカメで育った新人類の感覚は想像も付かないことですから、これから先どのようなカメラが登場するのか恐ろしい(?)ところですが<笑、これも時代の流れなのかもしれません。

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