「デジタル一眼の10年 1.」を読んで

 
 最初にはっきりさせておくことは、尊敬する金子先生にも、他の誰にも恨みなど全くない、ということです。NikonとCanon、特にNikon以外は。力一杯の恨みを込めて…-_-#<笑
 
 
 タイトルのBlogを懐かしく読ませていただきました。トラックバックもコメントも無いので勝手に自分のBlogで吼えます(笑)。私にも発言できる「権利」がすこしばかりあると思いますので(←をいをい)。
  
 
 今だから恥ずかしくもなく言える、価格とカメラ性能だけブレイクスルーだったNikon D1。今だにその画像の色調調整に困惑している、全くの厄介者。ただし、その結果としていろいろ学びました。
 
 1999年に金子先生が導入されたD1。当時の価格でカメラ本体だけで¥60万もしたのですから高嶺の花でした(今だって)。何度か書いてますが、当時の(プロ用)レンズ交換式デジタル一眼レフが本体だけで(付属品一切無しで!)¥300万もした時代のことです。しかし今や信じられないでしょうが、バッテリーチャージャーとバッテリーは別途に購入する必要がありましたから、予備バッテリーも必要となった当時¥80万円コースだったのですよ。それでもNikon D1の革命は今さら言うことはないでしょう。「あの性能」で「衝撃的な価格」だった。
 
 
 
 ただしD1の色空間NTSC採用とRAWデータの扱いは、私にとっては取り返しの付かない禍根を残す事となったのです。
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D1、最初の旅行に
 
 
 D1は、先駆者として登場した背景もあまりにも不運すぎた。当時、特にMacではNikon Capure(Photoshopでも)でのRAW現像は全く実用にならなかった(NikonやCanonのソフトはWindows用がメインでMac用は冷遇されていた)ばかりか、RAWデータを保存するHDDの容量も今や考えられないほど高価だったのですから(80GBで¥3万以上もした)。
 
 
 従って、カメラを信じて(苦笑)使い勝手がましだけど色調の怪しいJpegを使用せざるを得なかったのですよ。ただし、カメラでの再生時には何ら問題はなかったので、おかしいとはあまり思わなかったのも正直事実です。特に口腔内以外は何ら問題なかった!。ところがD1で撮影した口腔内画像をパソコンで開くと…、あり得ない画像が映し出され、結果Nikonのカメラは信用できなくなった…!。それはD100やD70で追い打ちをかけるのですが、またの機会にwww。
 ネットではMacユーザーでも、RAW現像用に最高性能のWindows機を組み立てるとか話題になってましたっけ。ただ、Windowsなら良かったのかと言えば、それは誤解で特に「Me」搭載機種は使用には到底耐えられなかった。
 更にマズかった事は、D1は今やどんなデジタル一眼レフでも搭載されている「RAW+Jpeg同時記録」が出来なかった点。これさえ可能であったならば、現在どんなに楽だったろうか、って思うことありますよ、ホント。ちなみにすぐ後から登場したCanon 1DにはRAW+Jpeg同時記録ができましたが、こっちは先だって発売されたD30ほどの酷さがなかったのでJpegでいまだに充分だと思ってます。そういう意味でNikonはD1のソフト面で対応を誤り、大いに躓いたと言えます。実はD1と言うカメラはプロ用として開発されたため、Jpegでは公称200万画素余りなのに、実はRAWでは倍以上の画素情報があって使用できた(のでは?はず?)とさえ言われてます。つまり現在のように一画素をそのまま使うのではなく、複数の画素をまとめて一つとして取り扱うある意味贅沢な仕様だったのですから、最高の素材だったのですよ。
 Nikonのデジタル一眼レフは「カメラ小僧(またはカメラ親爺)」の見方によっては、カメラとしての王道を歩んできたと言えますが、色調や内部処理に関しては結果的にかなり見誤った道を歩んできたと言わざるを得ません。Nikonのデジタル一眼レフが一応満足行く「色」になったのはD200やD80の時代まで待たなくてはならなかったと思ってます。そして登場したそれぞれのカメラごとの色が何故か異なるのは、今も変わっていないのかも知れませんし、極めて不愉快なことです。プロ・ハイアマチュア用と入門用で色調が違っても良いと考えているのかもしれません??
 
 その点、多少青っぽいCanonやNikonよりさらに赤っぽいPentaxなどの方が、色調が大きく破綻していなくて、もしかしたらはるかに正しかったし、どちらも「なんちゃってストロボ自動調光」だって今考えるとそれで充分「あり」だったと思えます。とにかく怪しくたって、とりあえず出来たのですから!。しない、出来なくした確信犯より結果的にユーザーに優しかったかも、と。
 
 
 ほんと、今は恵まれていると思います。Photoshopだけではなく他のソフトでもRAW現像が可能な上に、Jpegでも相当きれいな色がほとんどAutoで手に入る時代なりました。Core2以上のパソコンをお持ちなら、RAWで全く問題ないと言えますから。
 
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今年発売されるRED Digital Cinema社「TATTOO」。
 
 え?私はですって??
 ようやく最近のことですけど、大事なケースにはRAW+Jpegで保存していますよ。それと何故かいまだにNikonを使ってます。それはいまだに古いNikonのレンズを使っているせいで、マニュアルで補正する必要があり、Canonよりずっと直感的に判りやすい仕様だからです。ただしRAWで全て、となったらNikonもCanonも関係なくなってしまいますね。だって、よほど酷い条件でなければ、Photoshopなどの現像ソフトで充分補正できてしまうから。
 
 
  

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