解決策1

Posted 10月 17th, 2005 by kimura No Comments

 VictorのHDDムービーGZ-MG50を使い始めて約1週間あまり。価格.com掲示板のおかげで、不満が徐々に解消しつつある。
 まず気に入らないのは付属ソフトで、かなり動作が重く、処理速度も不満だらけ。ここで先の掲示板で紹介のあったフリ?ソフトで救済!
MPEG_Streamclip.jpg
 「MPEG_Streamclip」と言うソフトで、これがかなり快適。HDDムービーの最大の利点は、記録がパソコンと同じ記録媒体のHDDであるということ。つまりUSB接続すると外部HDDとして認識されるため、通常のデータファイルとして転送、コピー、削除が容易であるのだ。ただし記録されたファイルはドルビーデジタル音声であるため、そのままではQuickTimeでは音声が再生されない。従ってこれを何らかのソフトで変換してやらねばならないのだ。
 編集して変換するか、変換して編集するか。前者なら付属のソフトが良いだろうし、後者なら別のソフトが必要となる。私が重視した点は変換速度。そう言う点で、この「MPEG_Streamclip」はそれなりに速い。むろん付属ソフトを圧倒している。
 しかもUSB2.0の速度が遅いと不満をたれたが、昨日記録した3GBちょっと(約50分)のファイルもそこそこの速度で取り込めたので、やや満足。しかし付属ソフトだとタイムテーブルを取り込むだけで6分近くもかかるのですから、処理時間のとほほなのはご想像に難くないかと・・・。

まったくVictorなんだから

Posted 10月 13th, 2005 by kimura No Comments

 さて、HDDムービーの話の続き。
 思い返すと、最初のDVムービーも何故かビクターだったな?。しかし、今思い返しても格好良かった。本来はSONYがこういうものを作るべきだったんだと思うぞ、うん。想像してみて欲しい。自動拳銃のスライドを引くようなギミックで、電源起動とレンズカバーが連動している様子を<バカかこいつ(^^;。当時すでに防水カメラは所有済みだったので、海やプールでも子供たちを動画でも撮りたいと思って、本体とそう変わらない値段のDIV製の防水パックと言うか潜水パック(確か15m程度までOK)を購入したほど惚れ込んだ。今だから笑い話で済まされるが、家のプールで最初にテストした時、目の前でみるみる水没した時にはホント腰を抜かしたぞ((+_+))。結局ソイツは修理不能となってしまい、泣く泣く同じムービーを買いに行った時の情けなさを皆さんは決して想像してはいけないぞよ。
 いくらドジを自白するにも、いい加減耐えられなくなってきているので(*^_^*)、本題に移ろうか。
 衝動買いしたHDDムービーだが、使い始めたとたんに不満続出。まず充電にあたり、ACアダプターのなんと貧弱なこと。おまけにプラグが出たままで、格納はおろかカバーさえない始末。
acad.jpg
 
 ファインダーを省いたのはむしろ好感を思っているが、左サイドに装備されている液晶モニターの開閉が90°止まりなので、細かい設定をする際に操作ボタンと液晶を角度を逐一変えながら視なくてはならないのだ。もはやこの手のモニターはタッチパネルにすべきと思う。先日装備したPioneerのDVDナビはタッチパネルなので、まずコントローラーを探す手間が要らない上に、コントローラーのSWの種類・位置を確認する手間も不要なのだ。これは極めて便利だし、有用な技術であると感心した。最近のSONY製ムービーも液晶がタッチパネルのものもあるようだが、指紋が付いて目立つことが解決されれば、絶対に広める必要があると思う。
 次に問題はUSB2.0の問題である。DVはiLincと呼ばれる4pinのIEEE1394つまりAPPLEの言うFireWireで接続されるため、高速なのだが意外とUSB2.0は遅い。USB1.0(1.1)はこの手の容量に於いては論外だが、やはり遅い。一応私の現在使っているパソコンは全てUSB2.0仕様だ。おまけに、.MODと言う拡張子が付くコピーされたファイルは.MPGにすればQuickTimeでそのまま再生されるものの何故かコーデックの違いなのか音声が再生されない。そのため付属のソフトにて変換する訳だが、これが容量が大きくなれば時間もかかる。
 ここいらは少し研究しておかねばならないな?、とほほ・・・。

HDDムービー

Posted 10月 12th, 2005 by kimura No Comments

 人柱として<苦笑、また無駄遣い・・・
 ムービーに於いて、DVに代わる記録メディアとして有望なのは、パソコンやiPod等の携帯プレイヤーと同じく小型HDDかiPod nanoの様なフラッシュメモリーのどちらかだろう。実際、サンヨーやパナソニックからはSDカードを利用した小型ムービーが登場しているし、更にパナソニックからはプロ用のSDメモリーカード4枚仕様のムービーまで発表されている。
 ある意味、パソコンやその周辺機材、携帯型プレーヤーやデジカメの技術応用によって様々な製品が登場したとも言えよう。
hdd.jpg
 もしかしたら「やっぱり!」なんて思われた方がいらっしゃるかも知れませんが、案の定というか、やっぱり・・・HDDムービー<冷汗。実はハイビジョン対応の製品がベルリンのショーで参考発表されたので、それまで待つつもりだったのですが、とある事情で友人がDVDムービーを入手したと聞き、さらに興味を持っているその彼にHDDムービーまで期待するのは酷だと・・・(とほほ、言い訳じゃん)<撃沈。
 短所は次回として(わはは)、今回は長所を。
まず、軽い!小さい! 左は現在使用中のちょっと古いSONYのDVムービーだが、そもそも重い。バッテリーは中くらいのものを使用しているが。右は、無謀な(これも性格?)約5時間駆動可能の最大容量のバッテリーを装着しても小さく軽いHDDムービーだ。キットに付属してるバッテリーはかなり小型だが1時間足らずで物足りない。中型の2時間のものにすれば良かったかな??ってもう遅いよな?(よく考えようよな・・・)。
 メディアの交換無しに最高画質で7時間というのも特筆もの。多くのDVムービーが底面から交換する仕様になっているため、三脚を使用してる場合の連続録画には全く不向きであることも、こういった仕事をしている立場では大きなマイナス点である。
 あとHDDに記録されて居るわけだから、基本的に外部接続HDDと同じ扱いが出来ることも極めて有利な点であるが・・・。
つづく

ムービーの進むべき道

Posted 7月 28th, 2005 by kimura No Comments

 dc20.jpg
 キヤノンからDVDムービーが発表された。220万画素のDC20と、130万画素のDC10でオープンプライス(前者が約\13万、後者が\10万程度の予想)。
 キヤノンと言えば、現在デジカメで絶好調だが、実はムービーもマニア好みの機種を多く生み出しているメーカーでもあります。いち早くレンズ交換式ムービーや3CCDを搭載するなど、ムービーと言えば「Handy cam」とSONYが一番に名前が出てきますが、ビクター同様意外にマニアックなメーカーでもあります。
 さて、ビクターの名前を挙げたのには理由があり、つい先日HDD内蔵のムービーを発表しました。以前からこの手のムービーに興味を持っていたのですが、従来機はデジカメのようにCF typeIIスロットルを装備し4GBのMicrodriveに記録を行っていました。ただ、4GBで最高画質60分の記録時間は納得できるものの、バッテリーの実撮影時間がカタログで約30分と、常に複数の予備バッテリーか別売のベルトホルダータイプのバッテリーが必要になるというお粗末さに、もう引きまくり・・・。
mg_hdd.jpg
 ところが今度はなんと1.8インチのHDDを内蔵してしまい、某テスターに不評だった独特のカメラ部とグリップと一体にしたモニター部分の可動構造をごくありふれた形態にしてコストダウンをはかり出直しをはかったのだ。残念ながら最高画質で20GBのGZ-MG40で5時間近くの容量があるのに、付属のバッテリーは実撮影時間のカタログデータでわずか25分、ただバッテリーも他のメーカーのものとほぼ同じ装着形態にしたため、高容量の(つまり大きく重い)ものも発表されて、手持ちの最大のもので約2時間あまりと、なかなか魅力的なスペックである。
mn_ev01.jpg
 だが、一般に受けが悪くとも私はあの「妙な」グリップが結構気に入っているんだけど、でもあのままではモニターサイズの絶対的な大きさは限られてしまうので・・・やっぱり、残・念!
 で最初に戻ると、日立が筆頭になる8インチのDVDに直接記録するムービーが果たしてどの程度必要なのか(ケースバイケースだろうが)、私にはピンと来ないのですよ。ディスクのアクセスの容易さは理解できるものの、HDDだって基本的にディスクなんですから。だから、私にとってHDDが現在のベスト。さて、後は店頭に並んだ時に見に行くだけだな????
mc500.jpg

期待はハイビジョンが・・・

Posted 5月 24th, 2005 by kimura No Comments

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 SONYは社長が替わったせいなのか、驚くべき事が徐々に起きつつある。例えばハイビジョン用のハンディムービーだが、なんと¥18万程度で登場しようとしているのだ。実は私が入手を目論んでいるビクターのHDムービーとあまり変わらない価格なのだから恐れ入る。正直あれをやめて、こっちに乗り換えようと本気で考えてさえいるのだ<汗。だが画像を見ると、あまり魅力的なデザインでもないし、相変わらずグリップの、しかも下からテープの交換をしなくてはならないなど、三脚を使うことを全く否定している設計には内心怒りを憶えるところも多い。その点上位機種のHDR-FX1はさすがだ!だが、あんなに大きく高価では、宝の持ち腐れというより使い切れない<涙。
 話は少々ずれるが、同じ市内に住む私の母が、新しいテレビを欲しいということで探したのだが、実は液晶テレビのほとんど全てがリアルハイビジョン解像度でないことに驚くのだ。その一方でパソコンのモニターの解像度は、殆ど留まることを知らないほど高解像化&低価格化を実現しているのに。
mn_dell_main.jpg
 これはDELLが最近発売したUltrSharp 2405FPW HASという24″液晶モニターだが、通常のアナログ&デジタルPC入力の他コンポーネント端子は当然ながらS端子とコンポジット端子(いわゆる通常の黄色映像入力端子)まで装備している。つまりは純然たるPC用ではなく、AVをも視野に入れた完全にマルチモニターなのだ。だめ押しに各種メモリーカード・スロットルまで装備するが、残念ながらシャープのAQUASの様に画像を単体で見ることはできない。だが、そんな高機能の1920×1200WUXGA液晶モニターが、実売¥14万程度で入手できる。これが早く出ていたら買ったのに、オイラのはこの下の20”ワイド、しかもこれが登場して価格が下がった・・・腹立つ!
 我が家のApple Cinema Displayも買った当時は¥40万近くしたが、現在23”は¥18万程度だからいかに安くなって入手しやすくなったか実感できる。と言うか、あ?腹立つぅ!!
 そう言えばご意見番モグラ大王さまは、どうやら夢の30”Cinema HDを入手されたご様子。なんとも羨ましい・・・。でも、Apple Storeで見ているが、私にはでか過ぎ!<汗 
 さて、そんな液晶モニターの高解像度&大画面化をあざ笑うかのように、液晶プロジェクターは相変わらずというかXGAから一向に脱却する雰囲気さえない。いやむしろ低解像化&小型化を進め、ビジネスモバイル化をばく進中である。価格帯が下がったのは良しとしても、パネルの小型化は残念ながらデジカメの高解像化と同等には評価できない。その昔?、PMTCで有名な内山先生は千葉県の某所でのご講演の際、XGA以上のプロジェクターを指名されたと伝説に残るほどだが、実はそう遠くない昔は、それほどに液晶プロジェクターの解像度は低かったのだ。現在殆どのビジネス用プロジェクターのパネルは1024×768のXGAパネルであり、その上の1280×1024SXGA、1400×1050SXGA+、1600×1200UXGA、の解像度を誇るプロジェクターは極めて数が限られしかも相当高価だ。yodobashi.comに今現在掲載されているXGAを越えるパネルを搭載するプロジェクターはサンヨー製で、さすがにリアルハイビジョン1080i対応の解像度は1920×1080の¥105万だがこの一機種のみである。
 現在薄型テレビの人気で、デジタルハイビジョンが一般的になりつつあるようだが、そのハイビジョン1440×1080pixelを適正な解像度で視るには注意が必要だ。つまり「ハイビジョン」と銘打っても、結局「ハイビジョン放送は受信できる」のであって、「ハイビジョン画質(解像度)」であるとは限らないのだ。くどいがyodobashi.comに掲載されている「ハイビジョン対応プラズマTV」は残念ながら全て1366×768のWXGA(1280×768)相当の解像度しかない。
 勉強会や講習会でいつも不満に思うのは、会場の広さ・幅に対し、スライド2灯(3灯)の場合は良かったがPCプレゼンのプロジェクター1台になり、全面表示では優るものの、複数画像の表示では少なくとも30%以上の縮小を強いられると言う事実だ。ところが救歯会の友人らの話で、アメリカの某学会では横長表示で投影していると聞き、我が意を得たり!と思うのだ。だが、そもそも解像度が不足しているのをさらに上下切ってしまっては情けない解像度になってしまうのは明白。そこで私が密かに期待するのは、ハイビジョン用プロジェクターである。現在の1024×768XGAに対しハイビジョンは1440×1080だ。たとえそれ以下のパネルであっても1400×788らしいので、少なくとも現在のより縦方向の解像度はそのままで横方向に約1.5倍近く拡張が可能になる。そう、私の提案は、スライドプロジェクター2機のメリットである横方向の画像比較が液晶プロジェクター1機によるより狭小な画像での比較に至っている現状を、横長画面により改善を望みたいのだ。私の要望は、勉強会という恐らくは両手の指の数で終わってしまう(苦笑)位のニーズでは絶対に実現は不可能だが、ホームシアターにおけるフルスペックハイビジョンとなれば後は価格次第で間違いなく実現可能と思うのだ。と、そんなばかげた妄想を起こさせるに十分魅力的なハイビジョンムービーが登場したのだ。つまりハイビジョンムービーをリアルハイビジョンモニターで視る!と。
 だが今週末に行われる末娘の小学校最後の運動会には間に合わないね?<苦笑

切手の「き」

Posted 4月 10th, 2005 by kimura No Comments

 ハロー、CQ、CQ、CQ。
 約35年目で、ようやく一つの念願を果たしたのです。アマチュア無線の免許取得。そして無線局の免許状(つまりコールサインの取得)を。
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 中学1年の時、部活の3年生の先輩が二人(つまり無線友だちだったんです)アマチュア無線免許を持っていて、無線機を学校に持ち込み小さな局(移動の半固定局)を設置しました。当時は見るもの全てが珍しく受信操作を教えて貰い、朝早く登校して、受信機から流れる様々な通信を聴き(何故か「ワッチ」って言うのだが)、遠く離れた見も知らぬ人たちの会話を、勝手な夢に乗せて楽しみました。片方の先輩の弟が同級生(かなり秀才で成績抜群だった)で、中学進学時に免許を取得し結構羨ましくも思いました。そしてその先輩たちの勧めもあって、アマチュア無線(当時)電話級の受験を目指し勉強を始めましたが、いざ受験となった時点で一緒に受験する友人が誰もいなくなってしまって、結局免許取得は夢となってしまいました(とさ、おしまい・・・をいをい!)。
 先日千葉県歯科医師会で災害時の対策の一環として、アマチュア無線免許取得の講習会が開催され、おかげで35年前の想いが実現できたのでした(やた!)。阪神淡路大震災の時に大活躍したアマチュア無線ですが、残念ながら中越地震ではほとんど役には立たなかったそうで、神戸の時に問題になった携帯電話の中継局の問題は、新潟では無事で山間部ではかえってアマチュア無線の電波が届かなかった(頂上付近なら良い)そうです。従って、今回取得した無線免許も、災害時にどの位役に立つか判りませんし、第一「アマチュア無線は、災害時でも他人の依頼による通信を禁止」しているので、緊急通信には基本的に不適切なのですね。
 さて、アマチュア無線が始まった当初に配布されたコールサイン(無線局の呼出符号)はJA****でした。当時の私の先輩たちはJH1***、同級生のS君はJR1***。既に配布できる文字が無くなり、JA1の再配布が始まったと聞きましたが、残念ながら既にそれも終わってしまったようです。私のコールサインはJE1***でしたから。
 ショップで無線機を選んでいるとき、店の人とこの30年余りの業界の変化を聞きました。当時はTRIOとYAESUが国産機の双璧で、あこがれた名機がありましたっけ。TRIOは当時の輸出銘柄であったKENWOODに代わり、YAESUも日本マランツ=Standardが買収合併したそうです。iCOMなどの新たなメーカーも現在の主流だそうですが、折角なのでここは拘って昔なじみの銘柄YAESUを指名しちゃいました。残念ながらKENWOODには安価な機械が無かったのですね。取りあえずアンテナも立てる予定はないので、ハンディ型トランシーバーなんですけど、ちょっと満足。でもまだ通信したことがないんです・・・汗。

雨の日と月曜日は

Posted 3月 28th, 2005 by kimura Comments Off

 歳をとったせいか、雨の日が好きだ。
 ちょっと憂鬱かもしれないけど、気持ちが落ち着く。晴れの日だと、どこかに行きたくなる強迫観念がわき出てくるのだ。そう、ドライブに行きたい!って(笑)。でも雨なら家にいて、できたら布団のなかでずうっと寝ていたい、・・・永遠に<撃沈。朝から風呂にでもゆっくり入って、ってね(ありえねーだろー)。しかも、温泉で半露天の外に山と川が見られたら最高<夢の夢。格式や豪華なお宿は他にいっぱいあるだろうが、例えば「箱根桜庵」とか「四万たむら」の露天風呂さえあれば・・・って思うのは勝手さ(あ?投げやりモード)。だが、雨の日は花粉も少ないから好き。でもお出かけしたくないさ、濡れるから・・・<赤っ恥。
 (気を取り直して)「雨の日と月曜日は」は、カーペンターズで有名なポ?ル・ウイリアムスのナンバー。憂鬱さを雨と月曜で歌った曲だが、アルバムによっては「愛にさよならを」とのメロディになっている。私は別々の方が好きなんだけど。
 懐かしいカーペンターズやポ?ル・ウイリアムスは’70年代にブレイクした。深夜放送や日曜日朝のベスト10系のラジオを聴きながら録音し、小遣い銭をためてレコード屋(懐かしい!)でEPドーナッツ盤を、買ったものだ。自分では欲しい曲は全て買い集められないので、友人たちと貸し合って聴き込んだ。当時のラジオは当然AM(FMは「FM東海」という実験局だった。今はAMもステレオにもなっているそうだが)だからモノラルだし音声の帯域も狭く、レコードを一旦聴いてしまえば音楽を聴くには貧弱なメディアだった。
 当時シングル盤のなかに「ドーナッツ盤」っていうのがあって、通常のLPのとは違う大きな穴の空いているレコードがあった。通常のレコードプレーヤーは中心に決まった直径の穴があり、そこにプレーヤーのセンタースピンドルが入り込むのだ。このドーナッツ盤をかけるときには専用のアダプタを使うのだけど、これがデザイン的にレトロで貧弱だったりでどうも好きになれなかった。どうしてこんなレコードがあるのか当時は疑問に思い不満だった(だって、アダプタを使ったり使わなかったりは面倒じゃない)。だが、ドーナッツになっていないメーカーのシングル盤には、明らかにドーナッツ盤に移行することができるデザインのレコードもあったのだ。後で知ったと言うか気づいたことなのだが、この大きな穴はどうやらジュークボックス用の穴だったらしい。なるほどそりゃそうだ、LPの様な小さい穴だと機構的に難しいよな?。
 ちょうどCDが登場する1980年ごろのオーディオ誌上で、レコードプレーヤーのセンタースピンドルの形状について、いろいろな議論をされていたことがあった。要約すると形状が鋭いものよりも鈍な方がよいというもので、当時の一般的なものは半円形のものが多かったのだが、実際様々な形態のものが市場に出回ってもいた。つまりその論者である某オーディオ評論家Sは、当時オーディオマニアの間で相当売れたDENONのそれに「いちゃもん」を付けたと言うわけだ。あからさまにはされなかったが工業デザイナー出身だった彼は、当時B&O的斬新なデザインであったLUXのプレーヤーにアドバイスしていたとのことだ(もしかしたら直接デザインしていたのかもしれない?)。先端の丸いコーヌスクローネみたいなDENONのスピンドルが批判の種で、LUXのそれは基本的にシリンダー型で先端がより低い半円であり、彼とその友人である評論家たちは誌上で盛んにこのプレーヤーを推薦していた。現在アナログプレーヤーを生産している数少ないメーカーであるDENONは、さすがにこの形はやめたようだが今でも先端がすぼまった形のスピンドルの形態で生産しているようだ。
 この議論で問題になったことは、スピンドルでセンターの穴を探しにくい形態はよろしくないと言うことだった。当時我が家のアナログプレーヤーは全て半球型だったが、私のLPレコードの多くには穴を探した軌跡が醜くレーベルにしっかりと残っていた。だが後に某所で先端の平らなスピンドルにLPをセットした事があったのだが、やはり探した。しかも先端が平らだったので容易には穴に誘導されずに、某オーディオ評論家の主張とは逆に更に多くの時間が掛かっりレーベルも大いに傷ついた<泣。
 実は開業してまだ子供にお金がかからなかった頃(号泣)、トーレンスと言うメーカーがEMT930stというプロ用アナログプレーヤーをベースに、限定バージョンを101台販売するということで、購入寸前までいったことがあった。だが、オリジナルの絶妙な渋さに対し、限定バージョンはバブリーな金色の派手さだったため、高額な価格も理由一つだったが悩みに悩んで最後の最後に諦めたことがあった。だがそのEMTこそ、某オーディオ評論家故S氏の愛器だった。だが、そのデザインのすばらしさに、いまだに心惹かれている自分が情けない・・・。
 ところで1970年と言えば、大阪万博だ。2005年の今年、生きている内にもう一度万博が国内で開催されるとは思わなかった。当時中学生だった私に対し、娘らはだいたい同じくらいの年代。無限の可能性を秘めた未来を夢見させてくれた35年前の大阪万博。愛知万博「愛・地球博」が彼らの一生の記憶に残ればよいな、と願う。まあ、私みたく、おじさんになっても今なお変なトラウマになってしまうのは問題だろうが<冷汗。そうそう、1960年生まれの「おたキング岡田」も、万博トラウマ症候群で有名な一人だ。またこの話は別の機会に・・・
 どーでも良いことなのだが昨日の午前中、テニススクールでハードなしごきに遭い(苦笑)、おかげで足が痛い。これでソフトボールなんか出来るのだろうか?心配・・・