白い巨塔
先日のBlogで渡辺岳夫さんのことを取り上げた。
様々な名曲を生み出した方だが、サントラさえ出なかった最大の名曲は田宮二郎版の「白い巨塔」のテーマ・オープニングだと思う(ハイジもガンダムも良いけど)。
これ以前にも、更にこれ以降今までにも、様々な俳優が財前五郎を演じているが、田宮二郎ほど適任だった人は居ない。
この原作である長編小説「白い巨塔」の作者山崎豊子さんが亡くなった。合掌
「白い巨塔」は正編と、読者からの反響によりその後を描いた続編による。それぞれ当時の社会背景を色濃く反映しているが、それを考慮しても続編は全くの駄作である。
正編の凄いところは、個人の安っぽい正義感や甘い正論など白い巨塔の前では無力なのを冷酷かつ圧倒的に描き出しているのに対し、続編ではやたらに怪しげであからさまに科学的・医学的でない布石ばかりを都合良く持ち出し、挙げ句の果て逆転の結末に導こうと無理矢理「読者に媚びて作っている」ことで、嫌悪さえ感じる。最近の解説では、きれい事だけで積極的に何も出来ない里見を、研究者としてしか評価されない政治力のない大学人で結局報復人事に対して意固地に正論を吐きまくった悪い意味で朴念仁と見なされていることに、時代を感じる。
LP
巷で話題のアニメ(^^ゞ。その主題歌がまたしてもユーミン。
実は昔相当嫌いだったが、今聴くと「荒井由美」はかなり良い。ようやく私の感覚が荒井由美に追いついたのだろうか<滝汗。
雑音の殆ど無いリッピングしたデータで聴く音楽より、手間を掛けてスクラッチノイズやハムなどに悩まされながら聴くLPの方が数千倍も心地よく感動するのは何なんだ?(@_@;)
手放しで絶賛する気は無いが、好いものは好い。けど全部「好い」とは言わない。
この話題の表題曲も、最後の最後で荒井由美の若さと彼女の声(質と量)が台無しにしてしまっているのだなぁ<苦笑。
My British Pops 1967-1975 100 BEST SONGS
衝撃的なことは、中学時代、夜〜深夜放送のポップス番組に夢中になった多くのアーチストが、アメリカだとばかり思っていたのに実はヨーロッパでその殆どがイギリス人だった。洋楽=アメリカという何ら根拠のない思い込みがあったのだ。
「レコード・コレクターズ 7月号」のトラックバックであるが、この月刊誌、今まで殆ど購入したことも立ち読みしたこともない。
だから「英国ポップ」に目が留まったのだが、私にとって¥800の価値は全然無かった・・・OTL。
当時はよほどでなければロックもポップスもブラックもイージーリスニングも、ジャズとクラシック、邦楽を除けばほとんど「洋楽」の一括りだった。
ついでに(^^ゞこれが私の、英国ロック / ポップ 1967〜1975年シングルBest30だ。
Love Grows (Where My Rosemary Goes) / Edison Lighthouse
It’s Up To You Petula / Edison Lighthouse
Melanie Makes Me Smile / Tony Burrows
My Baby Loves Lovin’ / White Plains
Sky High / Jigsaw
Sugar Baby Love / The Rubettes
Liverpool Hello / Capricorn
Yellow Liver / Cristie
Hitch’n A Ride / Vanity Fair
Girl, You’ll Be A Woman Soon / Cliff Richard
Daughter Of Darkness / Tom Jones
Love Me With All your Heart / Engelbert Humperdinck
Melody Fair / The Bee Gees
Ooh I Do / Lynsey De Paul
Your Song / Elton John
A White Shade Of Pale / Procol Harum
Morning Has Broken / Cat Stevens
Alone Again (Naturally) / Gilbert O’Sullivan
Saturday Night / Bay City Rollers
Bye Bye Baby / Bay City Rollers
I’m Not In Love / 10cc
A Horse With No Name / America
Nutrocker / Emerson Lake & Palrmer
Happy Xmas(War Is Over) / John & Yoko ,The Plastic Ono Band
Let It Be / The Beatles
My Sweet Lord / George Harrison
Another Day / Paul McCartney
Photograph / Ringo Star
Hey Jude / The Beatles
Get Back / The Beatles
中島みゆきとLP
記事になる事件がいろいろ起きているのだがw、昨晩は一気に色々なことが進行した。
修理に出していたアンプ共が帰還し、何十年かぶりに懐かしくも気に入っている音色を少しだけ楽しむことが出来た。しかし、更なる問題点も浮き彫りになったことも確認できた。
スクラッチとSNがやや不満のLP再生が、データ音源(確か記憶ではCDも)よりも数十倍魅力的だったことも思い出したことの一つだ。
修理業者が組み立てたアッテネーターを介在して久々のLPを楽しんだ後、ジュークボックス状態のiPadデータから中島みゆきが流れてきて、それでも思わず涙が出そうになった。
今朝ネット検索したが、LPではプロジェクトXの曲たちは聴けないのだったorz(もっと泣いてどうーするんだ?オレ)。