感動は、「高尚」な随筆や芸術ばかりで引き起こされるばかりではありません(汗)。
突然ですが。女兄弟(漢字にすると変な言葉です)が居ると子供時代からお互い様々な影響を受けて育ちます。私には4歳下の妹が居て、子供の頃時々彼女が持っている少女マンガ雑誌を貸してもらうことがありました。少年マンガと比べ、もっぱら恋愛ものや学園ものが多かったり、線の細い手足の長く細い体型、様々な「星」が数多くばらまかれている異様に大きな眼の登場人物など、ある意味衝撃的でした。しかしそういうマンガの中でも、自分の琴線に触れる作家や作品に出会ことになります。今日ご紹介するのはその中の筆頭の方です。
萩尾望都 あえて申しましょう、望都さま!と。
最近の作品は、あまりにもアグレッシブになってしまって全くついて行けませんが、彼女の作品には甚く感動させられてきました。有名な作品としては、「ポーの一族」「トーマの心臓」「11人いる!」で、いずれも1980年までに発表されたものです。そして私の好みもこの頃のものがほとんどです。
これから以降は、萩尾望都をご存じの方だけお読み下さい。かなりマニアックな内容になります。悪しからず(滝汗)。
最初に萩尾望都さまのバックグラウンドを知るために、そして隠れた逸話を知るために必要な本をご紹介します。
特に、口も聞かないライバルと思っていたり、到底想像も付かない人たちとの、私にとっては意外な交友関係が興味深いのです。
次は猫好きでないと絶対に描けないマンガ。
レオ君って、実は萩尾望都その人ではないでしょうか???
珍しいエッセイ。最初にご紹介した特集本に通じる部分がありますが、バレエや心理学にのめり込んでいた背景やこぼれ話が秀逸です。
最後は英訳本。単なる絵本で過ぎない様に見えますが、ファンとしては持っておきたい一冊。特に巻末に掲載される大傑作、「柳の木」は英訳でもその感動は色あせない!。
そういえば以前「NHK BSマンガ夜話」でゲスト出演されたとき、あまりにもマニアックな「単なるマンガ好きのおばさん」に飛び上がった記憶があります。手塚治虫を尊敬する、一人のマンガ好きだったという事実は、実は衝撃的でもあり妙に納得でもありました。