もう2月だと言うのに、何も無い、何もしてない・・・。
買えないし、買う魅力もない・・・。そんな無気力な、わ・た・し(こらこら)。
さて、今日はGT-Rを話のタネに。
日産が満を持して発表した、「スカイライン」の銘を取り除いたただの「GT-R」。考えてみれば矛盾していて、GTとRacingって方向がちょっと違うと思う。まあ、GTのボディで、サーキットを走る、そんなイメージなんだろう。Gran Turismo(Grand Touring)はGrand Tourと呼ばれる大旅行の長距離高速移動に適した自動車のカテゴリー。一方、Racingはサーキットでの競技。ただし日本では、その昔自動車の死亡事故などで「スポーツカー」という表現が御法度だった時代があって、そのカテゴリーを代わりにGTと読んだ経緯があると記憶している。
プリンス・スカイラインはご存じのように、小型ファミリーセダンとして登場し、その箔付けにモータースポーツを利用し人気を得た。特に小型ボディに、上級車種であるグロリアの6気筒エンジンを無理矢理?乗せたGTが神話の始まりだと思われる。今で言うメルセデスのAMGやBMWのMであると言って差し支えないだろう。
今度登場したのは、そんなスカイラインの呪縛を振り払って登場したはずの「日産GT-R」だったが、プラットフォームなどオリジナルなのだがやはり呪縛から逃れられていない。小型のボディに大きなエンジンのコンセプトをそのままではなく電子制御4WDで武装した先代までのR32~R34GT-R。このコンセプトをそのまま持ち越し、さらに戦車のような質量。R33あたりから内装なんか論外てかセンス全く無しですが、あのスタイル、もうちょっと何とかならなかったのでしょうか?ちっとも、スポーツカーでもないし、もちろんレーシングカーとも思えない。雨でもガンガン早くて、もしかしたら量産車180km/hまで世界最速かもしれない777万円。
(追加)
むしろレクサスIS-Fの方が、GT-Rのコンセプトに近かったのではないかとさえ思えます。例えばポルシェ・ターボ、ランボルギーニ・ガヤルド。確かに法外に高価だが、そのスタイリングははるかに魅力的。エンジンの位置がフロントとリア、ミドシップという差はあるが、あまりにも芸がない。
クルマを選ぶとき、たとえ日常の足だとしても、大なり小なりの「魅力」ってのが必要だと思う。そんな意味でオーラは感じるものの、何か変な感じが。実現しなかったが、R32 GT-Rの様に貯金の目標となる魅力が無い。それならランサーやインプレッサの方が遙かに潔い。
2/2夜のカーグラTVを見ていて、感じていた違和感の中身にようやく気づいた。
今私が考えるスポーツカーは、ロータスの様なライトウェイト。レーシングは、サーキットなら何でも有りだろうが、ラリーならコンパクトな4WD。なるほどGT-Rはレーシングは出来るが、決してスポーツカーでは無いと思う。広義でレーシングだってスポーツなんだろうが、私がランエボで感じていたスポーツをGT-Rでは感じない(だろう)。文字通りGTでR=レーシングなのを再度確認したわけだが、違和感はGTの方にあった。2ドアクーペでGTに。
「あの」質量で2ドア、と言う点が違和感なのだ。あの質量なら4ドアGT、それこそ初代スカイラインGT(-R)のそのものの方が適しているだろう、と。
「誰でもどこでも楽しめるスーパーカー(webGCより)」とは極めて的確な表現だが、性能は十分以上だがあのデザインは決してスーパーカーには物足りないし、2ドアとしての魅力が絶望的に乏しい。私が感じていた違和感は、公道を走れるGT仕様のレーシングカー(のベース車両?)としては十分納得なのだが、これを自分が欲しているクルマの方向ではないと言う点だった。GTとしてならもっと室内が広い4ドアの方が良い。スポーツカーとしてなら、もっと軽量コンパクトが好み。そしてレーシングとしては、サーキットならこんな大きなクルマは不要。
なるほど、私はレーシングありきの無骨な2ドアGTなこと(GT-Rの本質)が不満だったんだ。2ドアGTは、もっと贅沢な想いをさせて欲しい!!!決して高額なことが「贅沢」なんじゃない。それはメカニズムもそうだろうが、外観からにじみ出るものが欲しい。
(付録)
この1〜2年テレビを見ていて不愉快になることが時々ある。三本和彦氏の後を引き受けてTVKで放送している「新車ファイル・クルマのツボ」で不愉快な言動だらけの迷惑キャスターの小森谷徹が、何かにつけて「木目・革張り内装、アルカンターラ」の一つ覚えに毎回怒りを覚えるのだが、決して贅沢・高級感はこの組み合わせで安直に成り立つものでは無い。