歯科・医療: 2006年5月アーカイブ

 さて、いつもと違う雰囲気のモグラ大王さまの雰囲気に、かなりびびってます。その影響なのか、カテゴリーを無視した今日の内容<苦笑。
 

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 他人様のモニタでとやかく言うなよ、なんて声が聞こえそうですが、理由は後ほどとして、まず一昨日のBlogにもご紹介しましたリニューアルした宇都宮K歯科医院での画像です。19インチワイドLCD一杯に撮影済みパノラマ画像を表示しております。画像では判明しにくいでしょうが、実は当院のもそうなのですが、このパノラマは前歯根尖部の映像が今イチです。恐らく断層域が狭いのか、設定位置ではずれてしまっているのかよく判りませんが、目標としたplanmecaの最廉価パノラマの画像を遙かに下回ってしまっております。現在クレーム中でして、とてもとても推薦はおろか、評価する気にもなれません。あ〜、Planmecaにしておけば良かった・・・私としては後悔しまくりです<投げやり。
 

 宇都宮の親友Kの医院が改装しました。彼の開院は私より1年後ですので、20年近く頑張ったということになります。彼がほとんど取り仕切ったと言うアイデアの一端を勝手にご紹介すると共に、当院にも同時に導入したデジタルパノラマに於ける彼と私の共通した問題点をご紹介したいと思います。

 今回の彼が基調とした色は「黄色」。白とグレーの多い歯科医院の内装に、濃淡原色を組み込んだ彼なりの主張のようです。あまり嫌らしく見えない工夫があって、ちょっと新鮮。

でも黄色?風水でも見たのかしらん??<笑

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 ユニットは以前から使用しているシロナのA1で、胸上テーブルに備えられていたシャーカステンをワイド19インチのモニタへ換装しました。ここの部品はシロナ純正だそうで、モニタの重量増に対応した、強化アーム内蔵スプリングも必要となったそうです。

 モニタがテーブルよりちょっと大きめですが、もともと15インチを想定していたと思われます。現在のPCユースにとって、既に15インチはノートつまりモバイル用で、デスクトップ用は17インチ以上、出来れば19インチ以上が標準になってきています。従って彼の選択は時代にマッチしたものと言えるでしょう。これがワイド20インチなら(理由は後述)、かなり圧迫感があるでしょうし、モニタのフレームをユニットに似せて白く塗装したしたのも違和感を更に少なくしている要因と思われます。しかし、実は17インチワイドを探していたそうで、残念ながら現在市場にはその大きさのモニタが存在しないので断念したのです。実は19インチワイドモニタがオーバースペックなことも判明するのですが、それはまた後ほどご紹介しましょう<汗。そもそも私の場合、20インチワイドなんですから・・・f(-_-;)。そう言う意味でも、ノート用の17インチワイドパネルが流用できると良いのでしょうが。

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 これは現在のシロナC4+の胸上テーブルと液晶モニタの組み合わせ画像です。恐らく17インチモニタと思われますが、この画像の胸上テーブルは右端に薬ビンなど収納がないやや小型のものです。これもシートが黄色と、なんか黄色が流行のようですね・・・。

何を信じて??

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 何も知らない方が今日のBlogをご覧になると、不安を煽るだけの話になってしまうかも知れません。しかし、現実(と理想)を少しでも知っていただけたら良いと思うのです。

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 今週の水曜日と木曜日それと今日土曜日に、錦糸町で開催されているシロクスフェア。そこで展示されている機器の一つであります。自動洗浄機ですが、オートクレーブ等で不活化できないプリオンなどの付着物を、専用洗浄剤と専用器具にて洗い流す、いわば医科専用の自動食器洗浄機です。しかし、こんな手間を掛けて消毒を行っている一般の歯科医院など、現実には皆無でしょうね。しかもこれを行わなかったと言って、重篤な院内感染症があったという報告も聴きません。実際、大学病院などでもこういう洗浄をしているのかは知りません。

 そして、それに呼応するようにモデルチェンジをし始めたKaVo製ハンドピース。

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(上が従来機種、下が新型)


 表面がややつや消しでギザギザを廃止し、汚れが付着しにくい仕上げに変更されました。シロナのハンドピース類は既にこのような状態になっておりますね。おまけに若干ヘッドの角度まで変わってきていますし、やや長くもなっている・・・。一方、下は同社のマイクロモーターです。ヘッドを従来機種のものを流用しているので、取って付けたようなちょっと違和感があります。

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(上が従来機種でヘッドが交換できる。下が新型でヘッドだけは従来のものである)


 今までの同社のハンドピースは細かいと言うか特徴的なギザギザがあり、滑りにくいとも言えましたが痛いくらい出っ張っていて、スタッフの間でも時々クレームのあった形状でした。しかしそんなこんながあっても、同社のハンドピースを開業以来使用し続けて来た理由は、システマチックなカプリングとアタッチメント類の妙であります。

 しかし感染防止などと言う昨今のトレンドの前では、そんな昔のアイテムなど無意味になってしまうのも悲しいかな事実なのでしょうね。

 ただ理想をぶちまけるもの結構ですが、KaVoさん、一般診療用のハンドピースのデザインを変えるのは結構だが、外科用のハンドピースがそのままなんておかしいんじゃない??大体日本で15年前、感染防止のサックバック装置なんて騒がれた時、KaVoは?と尋ねて返ってきた答えが「必要なし」。で、今や全てのKaVoユニットに装備して、「サックバックの危険性はないので外装の洗浄だけ・・・」なんて、実に都合の良い、てかそれがドイツの合理性なのかい?って思うんですよ。
                                                                                 ドイツ製ユニットユーザーより
 

 今更ながら「なぜ?」って思うのですが、いろいろな不都合やまだ解決しなくてはならない問題をさしおいても、常に手の掛かる薬液とローラーの管理、それに大量に産出される廃液から悩まされることが無くなったことが嬉しい。そんな(些細な)ことも!なんてお叱りが聞こえて来るが(苦笑)、除去したアマルガムの行方やコンポジットレジンのボンディング材における環境ホルモンなど、まだまだ対策が遅れている(と言うか、無頓着な)歯科において、少しでもなにかしら配慮をすることが出来れば、なんて変な自己満足に陥っている。
思う存分笑ってやってちょーだい、って!<投げやり。

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 さて、肝心の画像自体だがここでご披露したい。・・・どんなにひどいか<自爆。
 上の2枚組の画像は画面をキャプチャーしたもので、上の方が1/2倍、下が等倍の表示である。5/13の画像でお判りになるように、モニタはDELLの旧型20インチワイドを使用している。使用している環境では、等倍になると全体は表示できない。しかも任意倍率でのズーム機能が出来ないのも、使い勝手が悪く感じる要因の一つだ。余白が気持ち悪いと言うか、もったいない!そもそも15インチとか17インチサイズのモニタを想定したと推測される。となると、かなり小さい画面になり、パノラマフィルムを見慣れた立場からすると、かなり不満である。想定外の20インチワイドの当院では(笑)、残念ながら通常1/2倍の表示で見ている。

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 こちらの3枚組はその拡大表示で、うえから2倍、3倍、4倍である。印刷したりやや縮小気味に表示するとあまり気にならないかも知れないが、比較的モニタ近くから見るとかなり解像度が悪いのに気が付く。

流行だけど

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 ようやく機材が一通り揃い、当院も「流行」に乗って徐々に運営を進めている段階ですが、まだまだ多くの問題があり、それをどの程度改善できるか、極めて不安な状態です<泣。もうこうなったら他力本願で、K先生の天才的な使いこなしに期待するっきゃありませんって<投げやり。サーバーとモニタの置き場所は、4/13のBlogの画像と比較して下さい。

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 IPとCCDの両方を経験して言えることは、流行のアイテムですが、残念ながら現時点?では「まだまだ」だと言うことです。「そんなこととっくに判っている」事なのですが、やはり怖いモノ見たさで・・・<撃沈。救歯会では、既に何人かデジタルに移行した先生がいらっしゃって、感想を訊くと「見られるよ」って・・・!今回、その意味がはっきり、てかようやく判ったのでした(お、遅いっ!)。

 特に一番がっかりしたことは、これはいわゆるデジタルの弊害なのですが、生成された画像をおもむろにすぐ拡大しようとします。しかも当院の場合、20インチワイド画面で<苦笑。そうすると等倍までは良いのですが、それを越えると画像は途端に破綻を来します。つまりジャギーが目立ち、まるでモザイク画像になってしまう・・・。確かにフィルムでは、ルーペを使ったとしても、デジタルではもうあり得ない拡大をするのですから、最初から無理な相談なのでしょうが、やはりがっかりする点です<殴+蹴。
ところが標準型のIPを導入したN先生によると、拡大に関してはCCDのパノラマよりまだましだとのことです。残念ながら私にはこの件に関してコメントできませんし、機種が違うので厳密な比較にはならないでしょうが、IPのパノラマ画像はCCDに比べると、やや甘いと言うかぼけた感じ(解像感が悪い)に見えます。

後からは

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 私が開業した20数年前というのは、(今は無き)高周波鋳造機と空調が唯一の例外でほとんど全ての機器が100Vだった。だが、最近というかこの10年200V電源を要する機器が意外に多くなってきたのも、時代の流れなのかもしれない。

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 レントゲン室に二つあるコンセントの一つであるこのコンセントも、100Vだった。だが、今回導入する機器は200V。以前改装を依頼し電気工事も行った設計事務所に、電源の確保を依頼した。

 結果的に無事工事を完了したわけだが、簡単にとはいかなかった。なにしろ、この建物の設計された当時には、トイレの電源回路さえ独立していなかったのだから。現在なら暖房便座やら様々な機器が必要になるので、それ相当の容量を予め確保するのが常識となっているそうだ。今回の話に戻すと、現場を混乱させたもう一つの事実は、なんとレントゲン室には照明を別として2回路のコンセント電源が来ていたのだ。おかげで混乱はしたが、幸いにも容易に200V化することが出来たし、100Vの電源もそのまま確保できたのだ。つまり良い方に解釈すれば、当時レントゲン機器に対し独立した電源を与えてくれていた、と言うことなのだろう。おかげで、どこか他で共有していなければ(もしそうであれば100Vの機器はすぐさまお釈迦になるが<汗)、最低限の常識を守った設計に感謝せねばなるまい・・・。

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 どーでも良いことだが、一応資料だけ入手していた某メーカーのオートクレーブは、消毒コーナーへの電源確保が困難なためと、国産の真空ポンプ内蔵タイプのものが遙かに安いのが判明したので、あっさりと諦めた<笑。更にもう一つ、もう修理依頼も出来ない旧型のケミクレーブの入れ替えは(宇都宮は入れ替えだそうだ)、まだご健在である故、先延ばしとした。

 幸いに工事は1日で完了した。本当は半日程度の予定だったそうなのだが、配管や配線スペースの確保で時間が掛かってしまったようだ。特に配管用の穴は6年前の改装の時に、今日のこの時用に開けたものだが、なんと貫通していないと言うか、貫通を確認していないままだった。更に、家具の配慮も無かったようで無惨な穴が開いてしまった。この件は別に報告しましょう。

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 さて、苦楽を共にした、って大げさだが、20数年当院の画像診断の片翼を担ってきた機器が去っていった。誰か貰ってくれる人がいれば良いのに・・・とか思ったりしたのだが、PL法の事もあり、当然処分だ。

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 多分親友Kの所も、ほぼ同じ頃に処分されたのだろう。彼のも当院のこの機械と全く同じものだから。前回は私のを参考に導入したわけだが、今回は彼の入れ替えに私が乗じたという次第である。

 改めて空っぽになった部屋を見渡すと、撮影の時以外滅多?に使わないのと、数回の改装の際にも取り残された部屋の一つなので、20数年前の有様を思い出す。機械が新しくなったので、そのうちクロスの張り替えをしてあげないと・・・。

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