私のようなものでも、こういう(?)特殊な世界に属していると、世間の常識を逸脱しているいろいろな事に気づくことがあります。
昨晩は、第1回の介護保険審査会に出席。もう3期(もしかしたら4期目かも?)めですから、年度初頭では区長の挨拶があったりと、いつもの事務局とのやり取りとはちょっと違った雰囲気。学生時代はサラリーマンよろしくネクタイとジャケットを普段の姿にしていた私は、開業と同時にその反動かネクタイ大っきらいになっちゃいました<黒田先生ごめんなさ〜い。約15年ぐらい市会の委員だった頃も、講習会当日以外はノーネクタイで過ごしてきたのですが、県の委員になって様々な制約がのしかかり、ラフな格好ではまずくなったため、仕方なく対策としてクルマの中にはネクタイ数本が常駐しております<汗ッ。幸か不幸か、親父がもうヨイヨイなので、母が不要になったネクタイを払い下げしてくれて、1ヶ月ぐらいは毎日交換できまっす。
さて、この席で面食らったのが新任の審査委員となった某医師。のっけから「研修会ではこーだった」だの、「こーしろと言われた」「条件がこうなっているが根拠はどこに表示されているのか」と事務局は妙?な対応に追われる始末。挙げ句の果て、柔道整体師が委員になっていることに腹立て(彼は整形外科医)、審査委員をやめるだのと騒ぎ始めた。
私が言いたいのは、彼が審査委員を引き受けた相手は、実は区役所ではなく医師会なのだということ。そして公の立場では、医師会の推薦を受けた医師会の代表であると言うことを彼はあまりにも自覚していないという点だ。これは自分の身の回りにも良くあることで、乳幼児の歯科検診で責任者に準備の不備を責めたり、郡市の担当理事になって会員の不勉強に不満をぶつけたり、と実に傍若無人たる有様。よく言われることだが、一国の主なので自分が如何に偉いかだけになってしまっている、と言わざるを得ない。これでは世間での医師・歯科医師の評価は高くなるどころか、自ら低めているに過ぎない。偉そうな事を言うようだが、自分が不快に思うことを感情的に示す前に、もう一度他人がどう感じるか受け取るかそして本当に行うべき事が何であるかを冷静に考えたいと思うのだが、つい、かっとなって・・・(撃沈)
さて最近、親友の菊池先生を見習って?小説を読むように心がけております。パソコン雑誌やアニメ雑誌だけでは、心も豊かにはならない・・・?今日読み終えたのは笹本稜平氏の「天空の回廊」。エベレストを舞台にしたサスペンスは、解説の夢枕獏氏が思うようにまさにハリウッド映画張りのスケールの大きさ・展開のおもしろさにほぼ納得です。少々オーバーアクション気味なのと、あまりにも非現実的な主人公の活躍にちょっと引ける部分もあるんですが、そんなことを差し引いても良かった。一言で表せば、ホワイトアウトのエベレストバージョンと評したら言い過ぎかな・・・<苦笑