12/10のBlogで悲しい現実を突きつけられました。あの画像を見て何を思われましたか?
今や正しい認識と、適切な処置が可能であればあのうちの2本は抜歯などではなく保存治療可能なはずです。当然今日行ったこの患者さんのこの歯だって「通常は」症状があっても取りあえず抜歯の対象ではないはずです。
でも大きな基礎疾患なしに、歩いて来院できる人ばかりではありません。それ相応の治療費を払える患者さんばかりでもないのです。
2002年12月から2010年9月の変化。その間、施設入所
誰の責任だというのでしょう? 施設の怠りですか? 歯科医療従事者の怠りでしょうか? 医療制度やシステムの問題ですか? それとも病気になった本人の責任でしょうか?? 介護者の責任ですか? 歯科医院に通院できないからですか? 通えたなら治療が出来たのでしょうか? もう少し何か方法が無かったのでしょうか? それとも、抜かないのが主義だからと言ってこのままが良いのでしょうか??? 誰かが、何とか、って具体的にどうするのでしょうか?????
自分が行っている脆い歯科医療の限界を、まざまざと突きつけられたこの2週間でした。
(注)この画像は当日の別の方の治療風景です。この後、何故か担当でもない私も参戦して...全身が筋肉痛になりました(涙)。結局合計8人がかりで、やっとラインが確保できました。