では具体的な話に移ります。
ここでまたまた注意です。
金子先生が何年も前から散々檄説されているように、これはまさに「たった今だけ」の話だ、と言うことです。つまり2010年4月末時点での話、なのです。ほんの少し時間が経っただけで新しい製品や技術が登場し、あっという間に高額な支払いで購入した品物がゴミ同然になってしまうのが現実です。
さて前に説明したようにカメラの選び方ですが、コンパクトカメラの延長で考えていれば、あるいは今までに使用したカメラがAUTOでしか使ったことがない(コンパクトデジカメやケータイの写メ)な場合は、Canonを選ぶ方が良いと思います。
逆にフィルムの時代から一眼レフやレンジファインダーを使用してきた経験がある場合や、(別系統の)専門のカメラでと考えるのなら、比較的各種設定の調整がし易いNikonの方が感覚に合うと思います。
もっともどちらも機能的な差はほとんど無いので、「好みの問題」と言って差し支えないでしょう。奥さんや家族受けが良いからX4でも、キムタクが好きだからD3000を選ぶ、でも良いのです(*^^)v。
○ Canonを選ぶ場合
Canonの場合は「こだわり」が無い(少ない)?はずですから、無用な高額な製品より最新の一番安い機種を選ぶ方が効率的です。口の悪い方々から、「かわはぎ」なんて言うチープさは微塵もありません。さらにコストだけを考えるのなら、併売されている最廉価機種でもあまり問題ありません。ただし、中古は注意が必要。安いけど・新品・現行商品、これがポイントです。
もちろんお金のある方は、またはもともとCanonユーザーなら上位機種50Dや7D、あるい5DmkIIでも1Dでも、全く問題ありません。満足度はその方がより高いはずです。もちろん最初は安い機種から、徐々にグレードアップでも良いと思います。ただし、50Dの後継機種は年内に登場とのもっぱらのウワサです。
参考までご紹介すると、驚くことに救歯塾のチューターの過半数がCanonを使用しており、そのほとんどが最廉価機種を使用しています。みんな、「割り切り」がお好きなようで…^_^;
○ Nikonを選ぶ場合
一方Nikonでもデジカメとしての基本的注意は同じですが、カメラに「こだわり」がある方々が使用するのですから、いくら実益主体でも最廉価機種はプライドが許さないでしょうから、最低限でもD90ですよね。もちろん、上には上がありますからいくらでも上を狙ってください(^^)。個人的にはD80で懲りていますから、RAW+Jpegなら上位機種のD300を狙いたいですね。
少々個人的な感想を挟ませていただきます。あくまでも私たちの分野での話でですが、Canonの色調は比較的機種に依存していない様に経験しています。ところが、Nikonは機種による変化がかなり目に付きます。特に古い機種を使用している場合は要注意です。もしかしたら、金子先生の言われる「シアン」色にポイントがあるのかもしれなくて、Canonはそのシアン色傾向で誤魔化し?、Nikonはシアン色が不足しているため誤魔化しきれないのかも知れません(笑)。
例えば現在私が所有しているD80は、標準設定のままでは赤みが強い傾向を相変わらず引きずっています。一方、もう旧いですが主力のD200は、若干オレンジ系統に傾き(私はその方が好みですが)、どうも色調の統一感があまり感じられません。もう少し余裕が出来たら、カメラのアップグレードを考えているのですが、そういう意味ではNikonは「色的に」上位機種の方が良いと思います。
逆にCanonはどれでも「青い?」画像が出来ますので(^^ゞ、ある意味安心して薦めることが出来ます(撃沈)。
いつ何を買うか(薦めるか)という話で、パソコンなどを例にする場合が多いと思います。「あなたは、パソコンをいつ買うのですか?」と。
ところが身近な所でとっても良い例が見つけてしまいました。「Bonding材」!
そう、私たちは日常臨床でこういう究極の選択を自然にしているのです。ここで例として引用したクラレには、全く恨みも何もありません。いやむしろ、良く見てみると使ったことのある製品や現在使用中のものがかなりあるのですから、改めて驚きです。カメラ機材を選ぶ基準も、ボンディング材を選ぶ基準も、基本は同じなはずです。
Nikonの場合の推薦機種です。基本マニュアルで、簡単に微調節し易く安心して使える機材だと思います。