アメリカのトヨタとレクサスでリコール。純正でないマットを装着され、アクセルペダルが戻らなくなったり、死亡事故があった、ためと。
相当前になるが、私にも似たような経験がある。
学生の頃、叔父のクラウン・ワゴンS80(デラックス、5速MTフロアシフト)で経験した。当時自分が使える乗用車としては唯一のMTだったので、無理を言って借して貰ったものだ。
京葉道で自宅へ一人戻る時にそれは起きた。船橋料金所を通過するときで、アクセルペダルが戻らなくなり、減速しなくなった。一瞬パニックったが、クラッチを切りブレーキを踏んで減速・停止し、その場は事なきを得た。しかしアクセルペダルは戻らず、エンジンは回転を上げたまま。高いギアにしておけば速度は上がる一方なので、回転計の無いクルマだったが無理のない範囲でギアを低いまま走行した。当時は「欠陥車」というのが流行っていた時代だから、コイツも欠陥車だったか、叔父に故障しているよひどいクルマだね、なんて言おうと思っていた。しばらく走りながらアクセルを何度か踏んだり離したり、ギアを入れ替えたりニュートラルにしてみたり。
ふと足下のマットが奥にずれている(らしい?)のに気づき、もしかしたらコイツが悪さしているかも、と手探りでマットを引っ張る。と、抵抗があって何度かトライするうち、なんとかマットが手前に戻ると同時にアクセルペダルは(踏んでいない)元の位置に戻った。運転者が気づかないうちに、マットがずれてしまっていたのだ。
家のクルマで、マットが古くなって反り返ってきたのを経験することがあるが、いずれも交換させており、さいわい事故は起きていない。
欠陥車騒ぎで思い出したのが、家で所有していた初代ゴルフ。コイツの思い出も結構多い(苦笑)。
当時(姉妹車)アウディの急発進で大騒ぎになり文字通り欠陥車騒ぎで社会問題になった。当家のフォルクスワーゲン・(初代)ゴルフはマイナー後のGLEというグレードであったが、当時ゴルフの右ハンドル仕様は想像以上に手抜きだった。ブレーキマスターシリンダーが左ハンドル仕様の位置のままでケーブルだけ引き回しただけと、今では絶対考えられない酷さだった。そのためにスポンジを踏んでいる様で、そのため初期の効きがほとんど無い!。基本的に大衆車なので、日本国内価格に対してそれ相応の品質は絶対無かった上に、こんな状況が加わっていたのだから相当なものだ。かなり後になってアウディ80の右ハンドルに乗ったことがあるが、車両価格も違うが右ハンドルのゴルフの不愉快なブレーキとは全く異なりごく自然なものだった。ちなみに左ハンドルのゴルフにも試乗したことがあるが、これも自然なフィールだったことを付け加えておこう。
初代ゴルフの右ハンドル仕様は、更にアクセルペダルとブレーキペダルの位置関係が最悪であった。恐らくはアクセルペダルがタイヤアーチの関連で、中央に寄った位置に無理矢理移設され、更に奥行きが取れないためにかなり手前の浮いた位置にあった。従ってアクセルとブレーキがほとんど同じような位置にあるのだ。納車された当日、ちょっと一回りしようと乗り込み、バックしようとギアを入れブレーキを踏もうと思ったら急発進して肝を冷やした。ブレーキペダルの代わりにアクセルペダルを踏んでしまったのだ。確かに免許を取得して数年しか経っていないとは言え、(家で所有していた&教習場で経験した)国産車ではあり得ない事だった。だから私は、1980年代急発進し事故を起こしたワーゲンゴルフ・アウディの多くはこれも一因だと信じている。
自分だけの車を所有すると、早速いろいろ自分流のモディファイするのが楽しい。初めてのマイカー(笑)の時、フロアーマットには当時評判だったサイザルマットを選んだ。倉庫に放り投げておいたオリジナルの結構豪勢なマットは、いつの間にか「叔父」が自分の車(もうワゴンではなくS120ロイヤルサルーン2000)に使っていた(微笑)。子供が生まれて4ドアのクルマに乗り換える時に下取りされて行ったときには、このサイザルマットは穴が開くまで使われていたのです。
今回の話題とはまったく関係はありません念のため
GOLFのバッシングになってしまったが、右ハンドルのGOLF Iが全部ダメというわけでは無いので誤解無きよう。それとGOLFが嫌い、と言うわけでもなく今はR32、と言うか今度登場するGOLF Rが気になっている私ですww。