私が開業した20数年前というのは、(今は無き)高周波鋳造機と空調が唯一の例外でほとんど全ての機器が100Vだった。だが、最近というかこの10年200V電源を要する機器が意外に多くなってきたのも、時代の流れなのかもしれない。
レントゲン室に二つあるコンセントの一つであるこのコンセントも、100Vだった。だが、今回導入する機器は200V。以前改装を依頼し電気工事も行った設計事務所に、電源の確保を依頼した。
結果的に無事工事を完了したわけだが、簡単にとはいかなかった。なにしろ、この建物の設計された当時には、トイレの電源回路さえ独立していなかったのだから。現在なら暖房便座やら様々な機器が必要になるので、それ相当の容量を予め確保するのが常識となっているそうだ。今回の話に戻すと、現場を混乱させたもう一つの事実は、なんとレントゲン室には照明を別として2回路のコンセント電源が来ていたのだ。おかげで混乱はしたが、幸いにも容易に200V化することが出来たし、100Vの電源もそのまま確保できたのだ。つまり良い方に解釈すれば、当時レントゲン機器に対し独立した電源を与えてくれていた、と言うことなのだろう。おかげで、どこか他で共有していなければ(もしそうであれば100Vの機器はすぐさまお釈迦になるが<汗)、最低限の常識を守った設計に感謝せねばなるまい・・・。
どーでも良いことだが、一応資料だけ入手していた某メーカーのオートクレーブは、消毒コーナーへの電源確保が困難なためと、国産の真空ポンプ内蔵タイプのものが遙かに安いのが判明したので、あっさりと諦めた<笑。更にもう一つ、もう修理依頼も出来ない旧型のケミクレーブの入れ替えは(宇都宮は入れ替えだそうだ)、まだご健在である故、先延ばしとした。