今朝の読売新聞で、パイオニアが業績不振のため会長・社長が引責退任するとの記事を見た。「パイオニア」と聞いてどんな事を連想されるであろうか? 現在の私は、クルマのナビ「カロッツェリア」。法花堂先生の紹介で導入して、かれこれ4台目のナビを使用しているが、「DVD楽ナビ」は反応が若干遅いながらも、タッチパネルのお陰でとても頼りになる。ただし、中距離の渋滞情報や(当たり前だが)裏道には十分対応できていないけど・・・。
1970年代のパイオニアはやはりオーディオ製品が主力だった(と思う)。特に国産スピーカー部門では、ダイアトーンと双璧をなす存在であった。当時はアンプの自作も盛んで、雑誌掲載された記事のリストを持って、秋葉原で部品を調達しアルミのシャーシに穴を開け、半田ゴテを握り作った事も懐かしい。流石にレコードプレーヤーやテープデッキの自作は困難だったが、それでもレコードプレーヤーのキャビネットや、スピーカーのキャビネットは木工自作が可能だった。そんな自作スピーカーキャビネットによく選ばれたスピーカーユニットが、ダイアトーンやパイオニアなわけで、特に当時流行し始めたマルチアンプと共に専用帯域をもつスピーカーには、特にパイオニア製品が好んで使われたものだ。
現在のシステム(ミニ)コンポの様に、よほどのマニアか豊富な予算がなければ当時も統一したメーカーで製品が選ばれた。私が選んだメーカーはトリオ(現在のケンウッド)、無線機のメーカーだったのでFMチューナーが優秀なことと、デザインが好みだったのが理由だ。当時FMはわずか2局しかないのに・・・と思われがちだが、高価なLPは当然EPさえも小遣いで買い集めるには中学生の身分では不可能だった。従って番組が豊富なAM局を主にエアチェックし、週間FM誌でステレオ放送を待つという、涙ぐましい当然の?努力をした。当然友人たちとレコードの貸し借りは当たり前だったけど。
今やネットで安価に曲がダウンロード購入でき、更にほとんど違法なアップロードさえ容易に見つけることが出来る時代。高画質を売り物にしたレーザーディスクが過去の物となり、オーディオもお手軽になってしまった。パイオニアはいったいどこに行くのであろうか? テープデッキが骨董品となってしまったTEACが、パソコン部品で復活したように、パイオニアにも「カロッツェリア」だけでなく新たな道を築いて貰いたいものだ。
そう言えば、金子先生の診療室のスピーカーはマルチセラホーン付きだったが、パイオニアなのでしょうか?
ダイアトーンの名前が出た所で、ダイアトーンが高級スピーカブランドとして復活するようだ。
NHKに納入されたことから伝説になった2S-305モニタースピーカー。だがフルレンジユニットのP-610Aの方がずっとオーディオマニアばかりでなく音楽ファンに評価が高かったことは想像に難くない。ダイアトーン、その名の通り三菱電機。・・・三菱グループだ(意味不明)。
その昔何も知らない私に「タンノイ」というスピーカーを選んでくれたのを思い出しました。懐かしいね。
好い、味のあるスピーカーでした。同軸方式と言って、1つのスピーカーの様に見えますが、実はあれで2個のスピーカーが入っているのですよ。