先日Xbox360の話題を取り上げたが、案の定というか想像以上に早くライバルの反応があったと言うことだ。まあ、いずれにせよ来週ロサンゼルスで開催されるElectronics Entertainment Expoで発表される予測は付いていたのだが。
まずは任天堂で「revolution」と過激な名前を持った次世代「ファミコン」はIBM製のPowerPCを採用しGPUはATIと詳細は不明だがベンダーがXbox360と同じであることが興味深い。一方のSONYは既にお伝えしたようにCellと呼ばれる更に高性能なCPUにNVIDIAのGPUと少し異なるも、基本的に現在のパソコンとほぼ同じ内容である。
PlayStation3と正式に名付けられたこのゲーム機?において興味があるのが、搭載される光学メディアだ。つまりXbox(Revolutionも恐らく)はDVDドライブであるのに対し、PS3はBlu-rayであることが公表されているのだ。既に新聞で取り上げられているように、SONY・松下と東芝による次世代光学メディアの規格統一は決裂に終わりそうだ。だが、PS3の公表された規格を見ると、読み取り専用ではあるが現在流通している汎用メディアがBlu-rayを含め全てが対応になる。HD DVDだけ取り残された様に見えるが、実は現DVDと互換を優先しているはずなので読み取りだけで見ればHD DVDへの対応は困難ではないだろう。となれば、無理して規格統一をして混乱を巻き起こすより、双方歩み寄り軟着陸、と言うシナリオが思い浮かぶ(それ見たことか!)。
まあ、私の想像の通りに事態は進行しているのにやや気分を良くしているわけだが(すっかり気分はパルパティン<笑)、このシナリオで行けばPC関連の記録メディアはHDDが基本で恐らくはBlu-rayではなくコストの安い(であろう)HD DVDを採用し、家庭用AV機器ではHDDを軸にマニアのBlu-ray・大衆機の(只の)DVD か HD DVD、と言う図式なんだろう。
HD(High Definition)ソフトは光学メディアでの提供が必要なため、HD DVDになるかBlu-rayになるかは残念ながら双方立ち上がると思わなくてはならないだろうが、いくら容量が大きく20世紀フォックスやMGMが賛同したとはいえ、最後には販売コストがものを言うと思われるし、下手をするとネット配信・衛星放送での有料視聴となりより安価で(お特)大容量のHDD(Hard Disc Drive)に座を奪われる可能性も大きいと思うのだ。つまり、何だかんだと言っても磁気ディスクHDDに軍配が上がると。さてはて、当ったるかな〜?
HDDが主流になるためにはポータブルで1枚単価が次世代DVDを下回らないといけない気がしますが。
光学メディアのような、行ってみれば大きなフロッピータイプのHDDが出てくれれば、少なくともPC業界からは、光ディスクは、一時期駆逐されるでしょう。リライタブルで高速、しかも、ドラッグ&ドロップ。
そもそも光ディスクは、専用のソフトが必要だったり、確かに映画や音楽には、コピーしにくかったり、いい面はあるでしょうが、まだるっこしい。
もちろん、光や磁気に変わる、量子的光位相ディスクとか(こんなんあるんかいみたいな)、飛躍的に大容量、正確、使いやすい、なんていうのが出てくれば、一番いいですが。
世の中、圧縮技術よりも、入れ物を大きくする方向で動いているようですし、その方がいいですね。
確かに圧縮技術はいろいろな問題が含まれてますよね。LPレコードのRIAAイコライザーやカセットのドルビーから、やがてFMを経てPCMに至り、さらにデジタルを圧縮する時代ですから、残念ながら失われる部分の方が大きいと言えますね。
だからこそ、頒布メディアと記録用のメディアを分離して管理すべき時代に入っていると思うのです。記録用は、可能な限り大容量でしかも安価に。頒布用は容量よりコスト重視で。次世代DVDはHDを目標としているので容量的には約30~40GB程度でしょうか。yodomashi.comで調べますと、現在50GBで¥8,000弱ですが外付けHD40GBで¥9,000程度ですから、もはやHDDはコスト的にもかなり良いメディアです。さらにHDの記録容量が増える技術が開発されておりますので、小型高容量が目前といえます。